解毒法2(補足4)-感情はナビゲーションシステム


 
 
エイブラハムさんの本にもありますが感情は「ナビゲーションシステム」なんですね。自分自身を案内してくれるものなんだそうです。

(以下『引き寄せの法則ーエイブラハムとの対話』エスターヒックス・ジェリーヒックス著、ソフトバンククリエイティブ(株)より抜粋しています。)

 

『「感情という素晴らしいナビゲーションシステム」…望む対象のほうへ思考を向けていれば、明るい前向きの感情を覚える。望まない対象のほうへ思考を向けていると、ネガティブな暗い感情になる。(p72)』

 

『感情には二種類しかない。一つは心地よいという感情、もう一つは心地よくないという感情だ。もちろん感情がわき起こる状況によってよび方はいろいろ異なるかもしれない。(p142)』

 

『ナビゲーションシステムが…(自分に)語りかけていることを知っていれば、このシステムを利用して…(人生の様々な事柄を)判断できることがわかるだろう。(p142)』

 

心地よい感情を感じている時→いい方向に進んでいるよ。
心地よくない感情を感じている時→そっちじゃないよ、もう少し考えてみて。

ってことなんですね。

 

「あれは嫌だなぁ。でも○○だからやらなきゃ。」
「あれがいいなぁ。でも○○だからやめておこう。」
気持ちと反対のことをする。よくあることです。

 

自分の行動を「感情で決めるなんて」おかしいと一般的に言われているけれどもそうじゃないってことなんですね。
危険な状態を「直感が」教えてくれた。何だか胸がざわついた。
人生の道案内人。この役割を感情が果たしているんですね。

 

車のナビに例えれば「そっちは混んでいますよ」「この先事故が発生していますよ」など教えてくれるのが「不快な感情」。
「スムースに行けますよ」「楽しいことが待っていますよ」などが「快適な感情」。
そう考えれば「解毒法2(補足3)感情を擬人化してみる」で擬人化した”悪い”感情群を違った目で見ることができます。

 

  • 嫉妬=自分がすごく欲しいものがあるんだよ、それを相手が持っているよ。それが何なのか気づけるよ。
  • 怒り=「自分は『こう』扱われるべきだった」っていう強い思い込みがないかな。
  • 苦しみ=ずっとこの状態でいたいわけじゃないよね? 解決策を考えよう。
  • 焦り=何に追われているんだろう? 急ぐ必要があるか考えてみよう。
などなど。

 


感情に気づくことが幸せへの第一歩

 

後になって感情に従っておけばよかった、って経験が私にも沢山あります。

 

そういう時はたいてい初めに「嫌な予感」「やりたくない」って気持ちが一瞬よぎるんです。でも無視しちゃってた。
義務があるから。人の目が気になるから。断れないから。
そして後になって「あ~やっぱり」。

 

毒親育ちである私は長年感情を無視して生きてきたのですから、仕方無いんです。
自分の欲求を無視して他人に合わせるのが美しいと刷り込まれてきました(要は毒親「だけ」をいい気分にさせろ! ってことなんでしょうけど(笑))
さらに「解毒法2(補足3)感情を擬人化してみる」で話してきたように特定の感情を嫌ってきた。
そして感情のままに動くことは「恥ずかしい・弱い人間」と刷り込まれてきた。

 

でも毒親から逃げることができたのならば感情を無視する必要はもう、ないんですね。感情のままに動くことって本当に恥ずかしいことなんだろうか?
生きるために必要だった「感情無視」っていう習慣を捨てちゃっていいんです。

 

感情がうまく感じられない。うまく表現できない。私も昔はそう焦っていました。
でも感情を細やかに感じられなくても「すごく辛い=心地よくない感情」と感じることができている。それで十分なんですよね。「毒親に辟易している=そっちじゃないよ(笑)」ってことですから。
そこからスタートして少しずつ進んでいけばいいんですね。

 

時間はかかりましたが自分のナビゲーションシステムを信じて従うことを少しずつ重ねることで、望む状況(穏やかさや幸せ)を引き寄せられるようになれました。

 

最後に、この本の中で一番好きな箇所を引用してお話を終わりますね。
読んで下さりありがとうございました。

 

ほかの人が何を選ぼうと、またほかの人が私の選択をどう考えようと、そんなことはどうでもいいと知っているのは、とても快適だ。
重要なのは自分が自分に満足していることで、私は自分自身を眺めて確かに満足している。
私は人生のすべての面で自分には何の制約もないことを認識している。…重要なのは「わたしはその経験がしたいかどうか」ですべてを決断することだ。(p85)』

 

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