解毒法3-10「便利なもの」をやめるー3.離れ方
毒親対処法3-10「便利なもの」をやめるー1.毒親問題は「家族像」との闘い
毒親対処法3-10「便利なもの」をやめるー2.通信機器のデメリット
の続きとして、便利なもの(メディアや通信機器)から離れる方法についてお話します。
離れ方「自体」は単純です。「使わない」「関わらない」。
でも、でも、だって、そんなに簡単にやめられないんじゃ。。。って私も思っていました。
私たちが便利なものをなかなかやめられないのは「マインド」の問題でもあるんですね。
みんなの話題に乗り遅れる。情報通になりたい。人脈が多いほど人徳に優れている。寂しい人間だと思われたくない。「何もしない」時間に耐えられない。…etc。
自分の中にある不安や価値観を見つめることも必要になりますね。
離れ方
(メディア)
・とにかく見ないー見る時間を減らす、誰かにあげてしまう、見るハードルを高くする
・別のことをするー趣味に没頭する、読書する、散歩する、家事する
(通信機器)
・必要な時以外こちらからは連絡しない、フェードアウト、無視する
・連絡先交換の時、よく考える
(マインド)
・「自分で選択する」という考えを持つ
・見たり、連絡取らないと本当に困るのか考える(孤独・自分の価値などについて)
とは言え、私がテレビや通信機器を余り使わなくなったのは「使えなくなった」からなんです。うつ病患い初めた頃にメディアや友だちから少しずつ離れるようになりました。いっぱいいっぱいでとても関わる気がおきなかった。
様々な情報や人間関係に対して「自分で選択する」という考えを私が少しでも持っていれば、うつ病に倒れ必要以上に苦しむこともなかったかもしれません。
私のようにひどい状況になる前に「自分で選択する」ことを選んで、つらい時期を乗り越えられるといいですね。
上記に書いた具体的な離れ方について少し補足して、後にマインドの部分についてお話します。
メディアからの離れ方
上記「見るハードルを高くする」と書きましたが、私の例でお話すると「どこでも見れる状態にしない」ってことです。
例えば、私の持っている通信機器は「ガラケー+iPadmini+ノートパソコン」。
ツイッターにログインできるのは「ノートパソコン」のみ。
パスワードはランダムで長い英数字を設定、覚えられないものにします。
ノートにパスワードをメモしてすぐには出せない場所に保管します。
(つまり、ログインするのを面倒くさくする(笑))
ノートパソコンは記事更新の時にしか使いません。
ツイッターは面白いのでついタイムライン等見てしまいますが、時間が経つのが本当に早い。それに様々な人たちの感情の渦を簡単に垣間見れてしまう。結構辛いです。
即時性が売りのツイッターかもしれませんが、私にはのんびり繋がるくらいがちょうどいいんです。時代の流れについていこうとすると息切れする(笑)。
そして、些細なことかもしれませんが「街」にも様々な広告があります。電車通勤していた頃、中吊り広告がたまらなく嫌になったことがあり、目をつむって通勤していました。
都会はいいところもありますが、全てが「迫って」きていて息が苦しくなります。時には街中で「目をつむる」のもいいかもしれません。
通信機器からの離れ方
上記「無視する」とあります。
うぁ…と思われるでしょうが、これは私が本当にやった方法です。人間切羽詰まるとなんでもやるんだな、と(汗)。
(詳しくは「毒親対処法3-8イヤな人と関わりをたつ」をご覧ください。そこにも「人と離れる」ことについて書いています)
フェードアウトする時は、まず電話には出ない。そしてメール等はあからさまにそっけない返事をする。それでも察せない人もいたので、振ってきた話題と全く関係ない返事ばかりしていたらいつのまにか連絡が来なくなったことがあります。
あと、初対面の時、安易に個人的連絡先を教えないようにしています。後の「めんどくさい」を初期のうちから刈り取っておくのが賢明と考えるからです。
例えば、息子の幼稚園入園時、初顔合わせ。連絡先交換についていろいろな態度の人がいました。
- 連絡先を書いた紙を何十枚も用意していてみんなに配る人
- ケイタイの番号だけを書いて渡す人(メールやLINEは教えない)
- 連絡先をくれた人にだけ渡し返す人
- 連絡先なんて持っていかない人
- 紙とペンすら持っていかない人(←私です、わざとです(笑))
連絡先を交換し合わない人もいて安心しました。そういう考えの人もいるんだと。電話番号だけを教える人は賢いな~と思いました。(電話だと連絡するハードルが高い。でも「交換はしました」って態度が取れる。)
お母さんたちのやりとりを楽しく眺めていました。
そんな中私にも連絡先を教えてくれた人もいました。
その人は「私は○○の母のめぐみ(仮名)です! 私のことは「めぐちゃん」って呼んでね、あなたのことは何ちゃんって呼べばいいの?」とハイテンションでまくし立てて来て、私、凍りつく。。。
え、いや、初対面なんだし「名字+さん付け」じゃないの?
この歳になって「ちゃん付け」で名前呼ぶの?
てか、同業他社なだけで、友だちじゃないですよね?
もう少し仲良くなったなら下の名前でもいいけど……
一瞬でいろんな考えが巡りすぎて、なにも喋れませんでした(笑)。
彼女は悪い人ではないでしょうが、当然、付き合える仲なのかしばらく様子を見ることにしました。
と、話は少し逸れましたが、初対面で連絡先をもらった時、よっぽど気が合いそうな人以外はすぐに返事しない。ほうが楽なのではと考えています。
すぐに返信しないことでメリットがあります。
- その間に相手が自分に合いそうかみることができる
- 初対面でいいなと思った人以外は、意外と合わない(直感が正しいことが多い)
- のんびりしている人だと思われる→期待されなくていい
- ちょっといい加減な人なんだと思われているくらいが楽→普段から挨拶と笑顔と聞く態度を忘れないでいれば、ああ、悪い人ではなさそうだけど、ちょっとドジな人なのかな? くらいに思われてそれ以上言われない。
一昔前の私なら「ずるい! 人を品定めして!」と憤慨していたところです。
そして「私は誰でも受け入れられる人なのよ~」とか聖人ぶって、流されるがままに連絡先交換して、ちゃんと考えずに関係を結んだ自分の落ち度は棚に上げ、後で簡単にその人を嫌な人認定して文句を言ったり。。そして突然関係を切ってみたり。相手にしてはいい迷惑ですよね(汗)。
みんなと仲良くなんて絶対にできません。ましてや年を取るにつれて、誰と付き合うかを精査しないといけません。付き合いたくない人にまでいい顔していると、相手に失礼なんですね。やっぱり合わなかったと途中で人間関係をこじらせるよりは、初めから相手を傷つけない程度の「嘘」をついてムダな人間関係を避けたほうが自他共よいと私は考えます。
長くなるのでマインドのお話については次のページでお話します。読んで下さりありがとうございました。