解毒法 2 ー溜め込んでいた感情を吐き出す


 
 
自分が何かの出来事の中で感じた感情は、受け止めてあげないと暴れだします。
体に出たり精神面に出たり個人差はあると思いますが、生きづらさの根源は「感情を溜めすぎている」ことにもあると思います。

 

そして、感情には必ずセットになっている「出来事」があると思います。それも合わせて吐き出していくことも大切です。

 

例えは悪いですが、食べ物を食べたら食べた分排出されますよね。それと同じで感情と衝撃的な出来事もずっと貯めこんでいく訳にはいかないんですね。

 

子どもの頃から「出口のない」感情。それを容量いっぱいいっぱいにまで貯めこむ。
感情や出来事→無視、そのまま貯めるという図式を繰り返していくうちに、自分の感情が何なんだか分からなくなる。何が好きか何が嫌いか分からなくなる。

大人になりいよいよ切羽詰まってくる。何かを選択できない。自分の感じ方ではなく「理想的な感じ方」に合わせていかないといけない。

 

前向きな考えや新しい感情を体の中に入れるためにも、ずっと貯まっていたものを吐き出してお掃除する必要があります。

 


感情の吐き出し方

 
  • ノートに毎日書きなぐる。(何でもOK。意味不明なグチャグチャな感情でも、昔のことでも思いつくことは何でも。)
  • 嫌なことをした本人に言えなかった気持ちを声に出して言う。(クッションなどを相手に、その本人だと思ってクッションに滅茶苦茶にあたる。クッションごめん。)
  • 話を聞いてもらえる人に話す。
  • 泣ける映画を見る。(感情が分からない時は、とにかく「泣く」ことでスッキリする。)
  • 激しい音楽に合わせて体も動かす。
  • どんな感情を感じても(ムカつく・悲しい・寂しいなども全部)悪いことじゃない、それでいいんだ、感じていいんだと自分に言い聞かせる
ポイントは、大げさなほどでいいのでなるべく「感情的に」やることです。
泣きたいなら泣く、叫びたいなら叫ぶ、クッションを投げたかったら投げる。(クッション推奨(笑)です。あえて家をグチャグチャにしてしまうことはないです。)

初めは照れくさかったりやり方が分からなかったりしましたが、慣れてくると自分の感情を「感じる」リハビリにもなっていました。

 

決して、感情を出すことはいけないことではありません。
決して、「完璧に今すぐ吐き出さなきゃ次に行けない」わけでもありません。私も初めは自分の感情がワケワカラナイところから始まりました。もどかしい時もありましたが、他の解毒法と併せながら少しずつ、少しずつ進めていくと、自分の感情がわかってきました。

 

辛いうちは、自分ひとりで全部やろうと思わないでください。
頼られると嬉しい人だって世の中にたくさんいます。
この人なら聞いてくれそうという人に思い切って話してみてください。読者様に、うんうんとただ聞いてくれる人が一人でも現れることを願っています。
 

専門家に相談する

感情に流されすぎて自分が保てない時や解毒法を施す気すら起きない時は、専門家に相談するのも大切です。実際私も何年も精神科やカウンセリングにお世話になりました。

 

専門家のところに行くのに抵抗がある人も多いと思います。
実際私も昔は、まさか自分が専門家のお世話になるとは思っていませんでした。私が専門家の門をたたいた約20年前よりも、今は病気などに対しても理解が広がっています。自分を大切にするためにも専門家の力を借りるのもいいですね。

 

皆様の気持ちが少しでも軽くなりますように。読んで下さりありがとうございました。