解毒法3-7自分の初期設定を変える
ゲームやスマホにオプション画面が付いてますよね。
ゲームオプション→「難易度」→「イージーモード」など。
これと同じで自分の設定も、
オプション→「不幸な人間」→「幸せな人間」に変えることができます。
要は「初期設定」がどうなっているか探しだして、切り替えればいいんです。
(切り替え方は『対処法3-4刷り込みを書き換える』をご参考にしてみて下さい)
以前できなかったことが急にできるようになった経験が誰にもあると思います。
私の例ですが、私は高校生の頃好きな人にフラれてばっかりでした。
全然モテませんでした(笑)。
もうそれが嫌で嫌で無理矢理に「私はモテる人間だ」って思い込むようにしたんです(=設定しなおす)。
すると、大学生になってから・・・結構よかったです(笑)。
特に何か変わったことをした訳じゃなかったんですけれど、自己暗示をかけて行動すると不思議と「そうなってくる」。
この体験を思い出して今度は「幸せ体質」への変化を促そうと考えたのが今回のお話です。
不要な初期設定を探す
自分の小学生の頃を思い出してみます。
- 大人しい
- 給食を食べるのが遅い
- 落ち着きが無い
- 優等生
- 勉強できない
- 人の話を聞いていない
- 活発
- 友だちが多い
成人して社会に出て思います。
「小学生の頃」「中学生の頃」「高校生の頃」の自己像を私も含めみんな引きずっている。
実際仕事で知り合った同じ年代の人と「学生時代」の話をすることも多いです。それだけ人は「学校」の中で自分がどういう位置づけだったかをより処として暮らしているとも言えます。
誰も自分のことを知らない新しい集団に入っても、年を取っても、
意外と「子どもの頃のラベル(=初期設定)」で暮らしているもんなんですね。
それが自分にとってプラスになるラベルならいいんです。そのラベルは大切にしていけばいいんです。
でも特に、毒親育ちはマイナスなメッセージを発する大人に囲まれていたわけですから、不要なラベルが多すぎるのかもしれない。
それが今の生きづらさに繋がっているかもしれない。
不要なラベルを探す→自分の心地良いラベルに書き換える
これが必要なんですね。
ちなみに私は「先生や友だちの言うことをよく聞く優等生」。
(上の恋愛話での不要なラベルは「ポッチャリな自分は女の子としてカワイクない」。)
一見良さそうなラベルですけれど、自分の実情に合っていないものだから大変でした。
「デキないお前は価値がない」「勉強できるから何だ」親の言葉を払拭するのに必死だった。人の顔色を伺って、相手の望むことを相手に合わせて先々やる。いつも疲れていました。
その調子で社会に出て仕事する。
更に疲れてぶっ倒れる(笑)。
今思うのですが私は結構のんびり屋でマイペースでおっちょこちょいなんです。だから人並みにやるのにも、人並以上にやるのにもかなりの神経をすり減らしていたようです。
一見良さそうなラベルも見なおしてみるとより良いかもしれません。
一見良さそうなラベルも見なおしてみるとより良いかもしれません。
子供の頃の「初期設定」を叩き込んだのは誰?
子供の頃の「初期設定」は自分でできるものじゃないんですよね。
身近な大人。先生や親。たった数人の人の評価のために自分の自己イメージが決められている。
ある先生が見れば、かなり元気な子のことを「活発で良い」とみたかもしれない。
でもある先生は「かなり元気」な子がいるとクラス経営で困る。
その子としては、単に子どもらしい子どもだっただけかもしれないのに、友だちと度々ケンカされると「経営」側としては不都合が多い。
そこで「活発な子どもらしい子」が「落ち着きのないケンカの多い(思いやりのない)子」に置き換えられる。
それを親に話す。
すると親も「先生が言っているのだからそうなのかもしれない」と信じる。
特定の人の特定の都合で付けられたラベル。それが初期設定になっている。
子どもは、親や先生という身近な大人からもらったメッセージを否定したり分析したり、「いや自分は違いますから」なんて言えない。
何かおかしいと子ども心に感じていても、言葉が未発達でうまく表現できなかったり。
子どもは「発展途上」な生き物なんです。
成長し変わっていく要素を持っている。現時点が完成形じゃない、っていう簡単な事に気付けていない教師や親に貼り付けられたラベルなんて不必要なものなんです。
自分にとって不都合な「初期設定」を一度見なおしてみる。
昔、誰かが普段言っていた言葉を考えてみる。
見つけちゃえば、ああ、こういう自分って不要だったんだ、自分は自分をそうは思っていないんだって気づけるだけで気分が軽くなります。
大人になった自分が自分をラベリングし直せばいい。ある特定の大人から言われれば信じて、自分の言葉が信じられないのはなぜ。自分ももう「大人」なはずなんですね。
読んで下さりありがとうございました。