解毒法3-8イヤな人と関わりをたつ
周りがどんなに変な人でも、自分だけはきちんとしているはず。昔はそう思っていました。
関わりを断った理由は「付き合う時間がもったいないから」。
ちょっと衝撃的な答えかもしれません(笑)。
どうしてそう考えるに至ったか。
それはまだうつ病と闘っていた頃出会った本の中にあります。
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『多くの者たちは他人の運命のために努力するか、あるいは自分の運命を嘆くかに関心を持っている。』(p11)
『しかし誰ひとりして自分自身に対する権利を主張するものはない。』(p12)
『甲は乙のために耕し、乙は丙のために耕すが、誰ひとり自分自身を耕すものはいない。』(p12)
『財産を守ることはケチであっても、時間を投げ捨てる段になると・・・たちまちにして、最大の浪費家と変わる』(p13-14)
『いつあなたは自分の計画に自信を持ったか。自分が決めたように運んだ日はいかに少なかったか。いつ自分を自由に使うことができたか。』(p14)
『諸君は今にも死ぬかのようにすべてを恐怖するが、いつまでも死なないかのようにすべてを熱望する。』(p15)
『将来のことはすべて不確定のうちに存する。今直ちに生きなければならぬ。』(p28)
一生、自分にイヤなことをする友人と付き合っていくのか?
「穏便に」関係を断つ方法は?
変な人と付き合い続けると衝突や葛藤は一生ものです。
揉めるかもしれませんが、最終的には離れてくれてありがとうと思いながら人生の次のステップに進みました。
実家の奴隷だった私。アイデンティティを変える必要のある私に、過去の私を知っている人が不要だったんですね。
誰と付き合うかを選んでいい
毒親に「誰のこと(=滅茶苦茶な要求をする人間=毒親)も受け入れろよ(=親の言いなりになれ)、それができない奴は冷たい人間だ」と言われましたがそれは違ったんだな。と今は思います。
誰のどんな選択も認めることができるのが、対等な人間関係なんですね。なので私が誰と「付き合いたくないか」もまた自由なんです。
自分が幸せになるためには時には別れもある。でもそれだからって「冷たい・悪い人間」な訳じゃないんですね。だれだって必死に生きている。私もそう。
一生懸命生きて考えて、その結果が「別れ」ならばそれでいいんです。
【ご参考】本のご紹介
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人生の短さについて (1980年) (岩波文庫) (茂手木元蔵訳)
生の短さについて 他2篇 (岩波文庫) (大西英文訳)(PC・タブレット向けリンク)
人生の短さについて (1980年) (岩波文庫) (茂手木元蔵訳)
生の短さについて 他2篇 (岩波文庫) (大西英文訳)※『人生の短さについて』は茂手木元蔵さん訳(1980年版)と大西英文さん訳(2010年版)の2つがあります。
両方持っていますが、個人的には茂手木元蔵さん訳版のほうが好きです。
『幸福な人生について』『心の平静について』の2篇も入っています。余談ですが、この本は当時の私に相当な衝撃を与えた本でもあります。
「人生の師が見つかった!読書の醍醐味はここにある!」と大興奮(笑)。
読書教に目覚めた瞬間でした(笑)。
その後セネカさんの倫理集を買い集めたりしました。いつかギリシアに行ってみたいです。
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