親が怖くて親子関係を修復できない


親が怖いと無意識に刷り込まれていていると、大人になっても親と会うたびに苦痛を感じ体調も悪くなります。実際私も親と付き合っていた時は常に頭痛とイライラが止まらなかったです。会う予定があると前後1か月くらい体調不良が続いたりもありました。

 

小さい頃からの積み重ねで親子関係はとっくに壊れていたはずなんです。でも、私にも「親と分かり合いたい」という気持ちがあったんですね、昔。。。

 

できれば親とも仲良くしたい、何とか理解しあいたいと考え、体が悲鳴をあげていても親と話し合おうとトライしていた頃。大人になれば大人同士、対等に接してくれるのかと期待していたのですが到底無理でした。親子関係を修復できなくて苦しむ。親の存在自体が脅威で苦しむ。

 

以下、そのことを「王様(親)」「奴隷(子ども)」というたとえ話でお話しますね。

 

 

私の家庭では、親は王様で、子は奴隷でした。とにかく親という権力者がいかに心地よく過ごすか、という観点からでしか家庭が運営されていませんでした。

 

そして、小さい頃から大人になるまで、その制度が覆されない。革命はなかった。。
 

 

絶大な権力をもった「両親(=王様)」は、さまざまな力を振るいます。
暴力、人格否定、子どもでストレス発散、レッテル張り、罰、兄弟との比較、友達の前で大声を出す、、、なんでもやります。
「誰が一番偉いのか」をこれでもかというくらい思い知らされます。

 

怖い怖い王様だけれども、王様の言うことを聞かなければ奴隷は生きていけない。その反面、小さい頃から自分を育ててくれた王様に愛着もある。怖い、愛しい、相反する気持ちに揺らぎながら王様に従い続けなければならない。そんな落ち着かない毎日が、奴隷にとっての日常でした。

 


でも、それも、子どもが成人するまでの話。

こんどは力が逆転してきます。
王様の力がなくても奴隷が生きていけるようになると、王様は焦りだします。
(つまり、疎遠になったり孫に会わせてもらえなくなったりします。)

 

 

ここで、王様は元の奴隷に戻らせようと四苦八苦します。(親子関係を修復しようとする)でも、王様は自分のやり方を変えることができないので、どうしようもありません。(毒親は変われないから毒親なんですね。)

 

万が一、ここで「王様」を辞めてはじめて「人の親」に変わろうと一大決心したとします。でも、、、

 

もう、無理なんです。奴隷が。牙を抜かれた子犬なんですね。本能的に「この人たちは危険だ」って刷り込まれているんです。
 

 

つまり毒親のやってきたことは、しつけでも愛情でもなくて、「私はヤバイ人ですよ」ってことを刷り込んでるだけだったんですね。。

 

大人になったからと言って話し合おうとしても、突然できるわけではないんですよね。話し合いが、初めは静かに始まっても結局は昔ながらの「金切声で罵られる」「『ずんずんがおかしなことを言っている』と責められる」の図式が抜けずに、同じ結果に終わります。

 

その繰り返しでますます体調が悪くなる。。。

 

子どもが成人するまで、子どもの話をきちんと聞いてこなかった親。20年近くあったのに、時間はいくらでもあったのに、自分の振る舞いを正さなかった人たち。
万が一、本心から変わろうとしたとしてももう遅いんですね。長い年月をかけた軋轢が、「愛の?」魔法一つで簡単に変わるわけないんです。ファンタジーも虚しいだけです。
親子関係を修復するのはもう本当に無理なんです。

 

……そしてまたさらに、親子共々傷つくんですね。
修復できない関係でどちらも傷つく。やりきれないですね。

 

読んでくださりありがとうございました。