「家族・女同士」だから何を言ってもいいと思っています。
「執着」を「愛情」と勘違いしています。
事細かく様々なことに口出しするのが愛情だと思っています。
子どもの頃は、母の言葉を信じていました。「親戚がいじめる」「父がいじめる」「○○で、私は不幸」「辛い、悲しい」。お母さんは大変なんだ、と。
自分が親になって分かりました。悪いのは周りの人じゃなかった。えんえん家庭内で毒(不幸な話)ばかりを吐き続けて、その態度を変えようとしない母が一番の「家庭のガン」だったと。
私は自分の子どもに、自分の夫婦関係や親戚関係の愚痴を言う気にはさらさらなれません。毒母の存在に改めて、びっくりしています(笑)。
毒母の特徴
「仕事と子どものためだけに生きてきた」から「良い」母であると謳う母。
ごめん、はっきり言って重い。。滅茶苦茶重い。自己犠牲だって言って、聖母ぶってもらっても困る。
だってその後に続く言葉が「だから感謝しろ、構え、私は凄い母、私のことを1番に考えろ」って。あれ?交換条件出してるじゃん?その時点でアウトー!です。聖母ではありません(笑)。
「母は自分のことも我慢して、私のことを考えてくれました」っていうのは子ども「自らが」そう感じて言うから美しいのであって、親が一方的に言えばただの「傲慢な重荷」でしかない。
すごくどうでもいいことを、チクチクチクチクネチネチネチネチ言ってくる。
まるで、明日地球が滅びるかのように(笑)。
そして、「どうでもいいこと」をきっかけに、関係のないことまで持ちだして否定してくる。えんえん終わらないからみ。。。酔っぱらいか(笑)!
例えば、法事があったとき、真珠のネックレスをしていなかった私に(もちろん黒の礼服は着てました)
「真珠のネックレスは必ずするもの。おかしい。しないのはダメ人間。旦那は買ってくれないのか?甲斐性のない旦那だな、情けない。普通の服装は黒に真珠!これで決まりなの。だいたいアンタはねぇ、子どもの頃からおかしいのよ、あの時もねぇ・・・(以下昔話というストレス発散タイムの始まり)」
「自分がどういう人間か」ではなく、「自分がどういう母親であるかを、他人がどう見ているか」ばかり気にする。
自分の人生の不満を子どもで解消しようとする。
自分自身を見つめたくないから、子どもに依存する。
「母親」であることでしか、自分の存在意義がない。
子どもを指示し続けることで「母親」であろうとする。
「母親」であることを手放したら、自分がなくなるから。
だから「だらしない子ども」が必要。何が何でも必要だから、子どもを無理矢理そういう人間に仕立て上げる。
子どもが、何かをやめて欲しいと話し合おうとしても、とにかくキレる。
えんえん泣きだして子どもを黙らせる。
「お母さんはこんなに頑張って子どもを育てたのに、何でそんなことを言われないといけないの!こんなに苦労してやってるのに!私が悪い母親だって言いたいのね!どうせそうよ。どうせ私なんて大した人間じゃないのよ・・。こんな人生もう嫌だ。だいたい、子どもなんて産みたくなかった・・・(以下自分の人生に対する不満のオンパレード with 全部人のせい(笑))」
こう言われたら、何も言い返せません。いつの間にか、子どもが「悪者」です。人の話、聞く気がないんです。「話し合う」という装備が欠如しています。常に自分がどう感じたか、それだけ。それ以上は全く考える気がありません。自分の感情のために子どもや他人がいるんです。
(上の項目と少しかぶりますが、)「日々の自分の気持ち」を一方的に聞かせることでしか、人とコミュニケーションを取れない。
例えば、私が「今日○○でね、・・・」と話し始めると、「そうそうこの間私も○○だったのよ、それでね・・・」と話の主導権をいつも簡単に奪う(笑)。相手の話も、いつも自分の話にすり替える。
他人に話を絶対にさせない。他人にも気持ちがあるということを理解できない。うんうん、と聞くことがない。
白雪姫ですね。実は魔女は実母っていう。口癖、「アンタはいいよね~~で」。とにかく、同性への視線が半端なく厳しい。
思春期に入り「女」らしくなってきた私には一切服を買わない。兄のお下がりを着せる。はい、嫉妬。
私の作ったご飯を、男ども(父、兄、弟)がうまい!というと・・・。視線が刺さる。はい、嫉妬。
私が小さい頃、父が私に買ってきた誕生日プレゼント。「そんなのをあげて!」はい、嫉妬。
父が仕事関係でもらったバレンタインチョコ。義理チョコですもちろん。嫉妬しない珍しい!と思ったら・・・。母が用意したお返し「ショーツ」気持ち悪いんですけれど。。そんなのもらったら逆に引くだろ。。分かっててやってますよね?
美しいのは私だけ、大事にされるのも私だけ。私だけが一番なの。
とにかく、理想を押し付ける。本当に簡単に押し付ける。それ以外はダメ。絶対ダメ。
理想的な子どもでないとダメ。人に賞賛されるようなことをする子どもじゃないとダメ。
他人様の目にどう映るか。それのみ。
「他人様の目」も、自分と直接利害関係のある人の前だけ。子どもの人間関係の中だったら何したって平気。
周りの人がいろいろ気遣ってくれるべき。プレゼントしてくれて当たり前。
話を聞いてくれて当たり前。子どもが喜ばせてくれて当たり前。
だから、感謝なんてしない。当然のことだから。当然のことを子どもがしないからキレる。
自分が努力したり変わったりする、という発想がない。
母の気に入らないことをする、言う、違う考えの人は全部「悪人」。
人はみんな違う。母親の思い通りになんてならない。結局全員が「悪人」。
だから親戚のことも悪く言う。ボロクソに言う。友だちなんていやしない。親戚づきあいもない。
自分の態度を改めないで、人のあら探しをして誰も彼もを「悪人」に変換する。
「あんたなんか産むんじゃなかった」「お前は狂っている」「おかしな人間」そのせいで自分は不幸で大変な思いをしていると平気で言う。
子どもが深く傷つき、一生忘れられない言葉になると理解できない。言葉のインパクトがわからない。
毒母への対処法
自分の母親のことですが、文章に書いて改めて見直すと「やっぱりどうしようもないな(笑)私、本当によく頑張ったなぁ・・・」って思っちゃいました。
と、話はそれましたが、毒母への対処法は1.極力関わらないこと、2.自分が変わることです。
とは言ったものの、未成年であるとか、どうしても顔を合わせないといけない場合があると思います。そういう時はまず「母と対等になってやりあわない」ことが一番大事だと思います。なかなか難しいですが、そう心に決めていつもと違う態度を取ってみるのも手かもしれません。
・(善悪は置いておいて)「ごめんね」といってその場を去る
・黙ってみる
・個室がある場合はなるべく顔を合わさないように動く
・急に「お母さんありがとうね、大好きだから安心してね」と笑ってみる など
毒母って、反抗すればするほど燃えてくるので、できるだけ話を短くする、その場から立ち去ることが大事だと思います。そのほうが被害が少なくて済むと思います。
……とは言ったものの、色々と策を考えて離れても、金切声をあげて部屋までついてきて「何で黙るの、黙るな、何か言え~~~!!!」とドアをノックすること間違いなしなんですが……(苦笑)。。。
出来るだけ少しずつ距離を置きつつ、最終的には完全に離れて暮らせるように段取りを組むことが大事だと考えます。離れることは「絶対的な前提」です。母親から(物理的に)離れることなしに、心は健康になりえないと私は考えています。
母親は変わらない?
……初めの頃は私も「何とか母を変えたい、分からせたい」と躍起になっていました。でも今までどんな働きかけをしてきても変わらなかった人が、今更変わりません。それどころかこれから歳を取って、ますます頑固になっていくんです。どうしようもないです。
変わる親なら毒親じゃない(笑)「対処法」は矛盾しているんです。対処法が効く親はそもそも毒親じゃない。ものすごくものすっごく、悔しいですが、自分が変わるしかない。自分から離れていくしかない。
毒親は天気と一緒なんですね。神様しか変えられない(笑)。長い時間をかけて、諦めの境地に達しました。変えられないものを変えようとした代償は高くつきました。変えようとすると毒母から酷い反撃にあい、ボロクソに傷つけられました。
毒母は「子どもと関わることで」自分の精神安定を保っています。だから逃げるのが一番いいんです。
もし付き合うとしたら、なるべく話させない、話を切る、流す。それしかないんです。「いつか変わってくれる」という期待は、毒母には抱かないほうがいいと私は悟りました。
このサイトでは、「親の態度を変えること」は諦め「自分の態度を変えること」を対処法(解毒法)として掲載しています。よろしかったらご参考にしてみてください。(解毒法ーはじめに、 解毒法ーもくじ)
以上、私の毒母の例です。一般論ではないかもしれませんが、何かのご参考になればと思います。
読んで下さりありがとうございました。
毒親育ち同士、語り合いましょう。お会いできるのを楽しみにしております。
また、
オンライン相談も始めました。ご興味のある方は
『オンライン相談概要』をご一読ください。よきご縁、よき出会いになりますように。
【本のご紹介】(アマゾンさんへ飛びます)
毒母の存在に苦しんでいる私に、専門家の意見や対処法・考え方はとても救いになりました。
毒親、毒母関連書籍はたくさんありますが、個人的におススメな本をご紹介しますね。
【「毒親」という言葉を生みだしたスーザン・フォワードさん著の本】
どれもとても参考になります。
毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫)
毒親の棄て方: 娘のための自信回復マニュアル
となりの脅迫者 (フェニックスシリーズ)
【その他】
日本人が書いた本は、当然ですが日本人の事情に寄り添ったものになっています。
心が軽くなる・深く考えるきっかけとなるのでご参考にしてみてください。
母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き
母がしんどい
私は私。母は母。〜あなたを苦しめる母親から自由になる本